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『の』 野火 のび

ココロの中に芽生えても 伝えられないコトバがある
ココロの中で大切に育てても 実を結ばなかったコトバがある

わたしはコトバにtaskを与え その使命を全うさせたい
貴方にココロを伝えることで taskを果たしたコトバたちは
ふたたびひとつのタネとなり 
ソラへと還り
ココロで芽吹く時季を待つ 

せっかく芽生えたコトバ達を わたしはきちんとソラへ還したい
それでも行き場をなくしたコトバ達は わたしの中で枯れて果てる


ココロの中に 芽生えさせたくないコトバがある
ココロの中に それが茂ってしまったら 
荒涼とした その草むらに 害為す虫さえ棲むようになり
大切なコトバが芽吹けなくなり
ますますココロは荒廃をする
ふたたびコトバが 萌えることはない


そしてわたしは意を決し
ココロの中に火を放つ
枯れ果てたコトバの残骸を 再びソラへと 還すため
生まれてはいけないコトバ達を 再び無へと 還すため
害為す虫の魂さえも あるべき場所へと 還すため



さながら春の夜の 野火のように
放たれた火は 静かにそっとココロを這って
コトバの名残を灰へと還し
その炎は わたしのココロの闇さえ照らす

その野火のアカリでわたしは見つける
ふたたびタネが ソラに還ってきたことを知る
いまは炎に翻弄されて ただソラでただようばかりだけれど

野火の炎がいつしか消えて
ココロは 闇としじまをとりもどす

わたしは野火のアカリを信じ
焼き尽くされた 残りの灰を苗床として
新たなコトバが芽を出す時季を
確信と共にまちつづける

もういちど 貴方にコトバを伝えるために



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by fusyou-kumahachi | 2006-05-29 02:19 | yume

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