『や』 宿り木 ヤドリギ

翼を持たずに空を翔け 新たな場所で 目を覚ます
宿となる木にその身を預け 緑の珠をまあるく創る

すべてを宿主に頼ることなく 自らの葉で命を営み
小さな黄色い花をつけ 実を結び ふたたび空を翔けてゆく

季節がめぐり宿の木が その身からすべての葉を落としても
まあるい緑の葉はたくましく 冬枯れの枝に誇らしげに立つ

その生命の逞しさを西の国の人々は尊び その象徴として
ミドリの珠を軒下に飾り その下で互いに祝福をする


ヒトリでは決して生きられない
ヒトリでは空を飛ぶこともない
貴方のチカラを借りなければ 
その葉を茂らせることもできないけれど
すべてを貴方に頼る事はしない
何も与えないわけでもない



ヒトリでもその身を養えるよう できる限りの努力をし
わたしが咲かせることのできる花を咲かせて
そして小さな実を結び その実を与えて空を翔る

貴方に頼っている限り 周りからわたしの姿は見えないかもしれない
それでも 貴方が休んでいるときにでも わたしは精いっぱいの葉を茂らせる

そのほんの僅かな季節だけ わたしを認めるヒトがいて
わたしもそのヒトに 喜びを与えるシアワセを得る


ヒトリで大地に根を下ろし すっくと立つことはできないけれど
貴方に頼らなければ根を張れないけれど
それでもわたしはできる限りの葉を茂らせて
花を咲かせて実を結び
小さな一羽の鳥を養い その助けを借りてイノチを繋ぐ



わたしを尊び喜ぶヒトのシアワセと
そのシアワセをこの身が与えることのできる幸せを
貴方に受け取ってもらえたら
わたしがここにいることを 貴方に許してもらえるでしょうか
貴方もわたしがいることを シアワセと感じてくれたなら それだけで
わたしは安心にてココにいられる

貴方に頼らなければならいわたしでも ここに居てもいいですか




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by fusyou-kumahachi | 2006-06-11 03:49 | ututu

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