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貴方 あなた

わたしがここで「あなた」と呼びかけるとき
貴方は自分の事だと気が付いてくれるだろうか

わたしが「貴方」と呼びかけるのは 
今そこにいる「貴方」に向けて
たったヒトリの「貴方」に向けて

それは「貴方」に感じて欲しい
それを「貴方」に判って欲しい
大切な いとしい 「貴方」 に向けたコトバを
わたしは此処から伝えたい

そのためだけにわたしはコトバを 
丁寧に選び書き記す



決して此処には来れない「あなた」に伝えたいコトバもある
それはコトバではないかもしれない

あなたといた 時間
あなたと共にあった 空間
あなたとわたしとの間にあった すべてを 表すコトバは見つからない


わたしとあなたが共にあるとき そこに創られる空間には
数限りないコトバがあり コトバの要らない会話があった

コロコロと転がる話題のなかで あなたと交わした際限のないコトバ

いつまでも いつまでも 
あなたと交わすコトバは決して尽きることなく
永遠さえあるように感じていた

ただ黙っている時間でも わたしはあなたのすべてを知っていた
たくさんのヒトの中に在ってさえ 
見交わすだけで あなたのコトバはわたしに届く

本を閉じるタイミングも
席を立つときも

わたしが言葉をかけようと ふと目をあげるその先には
必ずわたしを見つめる眸があった
そこで交わされるのは オトのないコトバ

ココロから直接 伝えられるコトバ


オトのコトバは大気がないと あなたの元へは届かない
ココロから直接オクルコトバは 今でもあなたへ届くだろうか

ココロにあなたへのコトバがあふれ
とどめておく事が出来なくなる時
わたしはコトバを ソラへと とばす

今は此処にいないあなたに きっと届くことを信じて
いつかあなたに聞くことができる
そのときが来るまで 
くりかえし くりかえし 祈りをこめて


                            貴方へ・・・・・





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by fusyou-kumahachi | 2006-06-22 02:58 | ututu

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