gear       歯車


古い時計の中にある
くるくると回るたくさんの歯車

大きな 歯車
ちいさな 歯車

ゼンマイのちからを伝えて回る
くるくると くるくると

早く回る 歯車
ゆっくり回る 歯車

それぞれが それぞれの役割を果たし
ひとつが止まってしまったら
そこで時間が止まってしまう

見掛けは壊れていなくても
内部の世界の均衡は 崩れてしまう
いらない歯車は 一つ足りともなく
いつも丁寧に 磨きこまれ そこに必ずはめ込まれる

ちいさな時計の中の
閉じられた 空間の中にある
これは とてもちいさな世界

わたしの存在する世界は 時計の中よりは大きい
ここには ゼンマイはないけれど
わたしを動かす力が 有る

わたしは此処で
歯車として
道具として
世界を動かす 一部となる

時計の中の ちいさな世界とは違い
わたしは ただ 動かされるだけでなく
わたしの内部に ゼンマイを持ち
自分の意志で動く事が出来る

くるくると くるくると回る
ちいさな ちいさな歯車だけど

貴方とかみ合い
周りともかみ合い

時にそのスピードに振り回され
その重さに疲れ果てても

時にその大きさの差に翻弄され
貴方がイチ回転するあいだに
わたしはくるくると何度も回り
わたしがイチ回転しても 貴方をほんの少ししか動かせず
その無力感にさいなまれても

それでも時に ぴたりとあった歯車に
互いの回転が同調する事のシアワセを感じ

ほんのわずかでも 誰かに何かを伝え 
動かす事が出来たわたしに 価値を見出す事が出来る

gear

歯車として
道具として
誰かを動かし 何かを伝える

時に世界に翻弄されても
それでもわたしは 自身の意志で
くるくると くるくると
回り続けていく事を 希みつづける




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by fusyou-kumahachi | 2006-07-09 23:59 | ututu

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