2006年 07月 19日
kaleidoscope 万華鏡
明かりに向けて 覗きこむ万華鏡
くるくると回すたびに
めまぐるしく模様が変わり
おなじ景色は二度とは現れない
美しいヒカリが変化するその一瞬を見逃さないように
そおっと そおっと 回しても
「あっ」と思ったその瞬間に
新たなヒカリの煌きに変わる
その一瞬 その瞬間が美しく
そこに留めておきたいけれど
それは工夫次第で可能なことだけれど
そうしてしまったら
万華鏡はその名を失い
その価値まで なくしてしまう
a kaleidoscope
絶えず変化をする形
そのヒカリ
その模様
その場面
その出来事
どんなに美しい模様でも
どんなに大切な場面でも
どんなに愛しい出来事でも
記憶としては残せても
その「時」は残せない
もしそれを残そうとしたら
「時」はその瞬間に凍りつき
前にも 後ろにも 進む事をせず
そこから永久に動けない
美しい瞬間はそこに残るけれど
新たな美しさを知るチャンスは
永遠に失われてしまう
より良い煌きを得ることの出来る保障はどこにもないけれど
もしかしたら 今の瞬間が 最高のものかもしれないけれど
それでもわたしは その刹那の時間を
凝固させて そこに止めることはしたくない
どんな未来が待っていても
わたしはその先を 知ることを選ぶ
kaleidoscope
絶えず変化をするからこそ
ヒトは飽きずにその筒を覗く
いつまでも
幾度となく
新たな美しさを求めて
前とは違う歓びを求めて
それはわたしの ココロにも似て
それは貴方の ココロにも似て
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by fusyou-kumahachi | 2006-07-19 18:06 | yume