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せめて最後は

いつものようにさりげなく



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あたりまえに繰り返されてきた
別れのワンシーンとして

あたりまえの さびしさと
あたりまえの あきらめで
それでも貴方のしあわせを祈りながら

できる限りしずかな想いのまま
貴方に さよなら をいいたかった

そのためだけに ココロの置きどころを
懸命に探してきたのに



しあわせだけを 選んでよびよせるコトができるなら
貴方とこんなふうに 別れるコトもなかったのだろうけれど

突然に巻き込まれるトラブルに
わたしも貴方も翻弄される

しずかな湖に 漕ぎ出す舟を
そっと見送るつもりだったのに

嵐に翻弄される 小舟に乗ろうとしている貴方を
どうしてもそのままにはしてはおけない

わたしも嵐の中に 身を投じてしまう

「ごめんなさい」

貴方からはもう聞きたくなかったのに



こうしてむかえる終わりのときにさえ 
わたしたちは
やわらかな時間を 共有するコトができなかった

せめてこの手を 離すときだけは
貴方が 静けさの中に いてくれるように

しあわせがそのときだけでも
貴方のそばに いてくれるように


わたしにできることは 少ないけれど
願う事だけは やめないだろう

自分の事ならいくらでも 諦めてきたけれど





大切な人のしあわせを

諦める事だけは 

決して 

できはしないから

by fusyou-kumahachi | 2007-03-24 03:54

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