<   2006年 11月 ( 10 )   > この月の画像一覧

トパアズ

宝石のことなど何も知らない
ダイヤモンドとガラス玉の違いもわからない
ただ きらきらと美しいものは 目を惹くことはあっても
それに何かの意味など無かった

年頃の姉が 誕生石や その意味を教えてくれても
それはただの透明な青い石だった
ましてやほかの石のことなど 何も知らずにいて困ることはなく
ほかにわたしには たくさんの知りたい事があった

そんな子供時代を過ぎて 多感な時期にさしかかったとき
授業と言う 無粋な出会いではあったけれど
わたしは  その宝石と 出会った


     そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
     かなしく白くあかるい死の床で
     わたしの手からとつた一つのレモンを
     あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
     トパアズいろの香気が立つ
     その数滴の天のものなるレモンの汁は
     ぱつとあなたの意識を正常にした

                    レモン哀歌〜高村光太郎「智恵子抄」より〜



精神を狂わせて 死の床にあった智恵子の 遠い意識を
一瞬にして 取り戻してきたレモンの汁
その酸味と共にレモンが放った トパアズいろの香気
それはわたしに 鮮烈なキオクを刻み込んだ

その宝石のコトは知らなくても すべてを知っているような気がした
トパアズと言う宝石の持つ 


レモンを噛んだときに滴る 果汁の一滴のような 
煌き
透明感

失っていたものを取り戻した
あふれんばかりの喜び

すべてがトパアズに集約する
その瞬間

トパアズはわたしにとって特別な宝石になった
失くしてしまっていたもの
狂ってしまっていたもの
それを正常にして
取り戻すことのできる 確かな希望

実際にトパアズに出会ったのはそれからずいぶん時間が経っていた
その石は ダイヤモンドに比べれば 価値が低く見られていて
贈っても あまり喜ばれるものではないようだったが
11月の誕生石だと言う その石の色と 透明感のあるきらめきは
暮れゆく秋にもふさわしく

何もかもを 正常に導いてくれる気がした

トパアズいろの香気

この街中が浮かれているイベントに便乗して 
トパアズを 贈ったら
貴方は受け取ってくれるだろうか

指輪を贈ることのできる立場にはないから
ちいさな石の ペンダントか ピアス
貴方はどんな顔をするだろう

トパアズいろの ゆめの中
トパアズいろの 香気が立ち
貴方が 気付いてくれるコトを
yumeからututuへと 正気を戻してくれることを
わたしが望んでいることなど 知らなくても

それでもわずかな望みを込めて
わたしはトパアズいろの魔法に賭ける

そういえば トパアズの石のコトバには
『希望』があったかもしれない



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レモン哀歌〜高村光太郎「智恵子抄」より〜        「トパーズ(TOPAZ)」
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by fusyou-kumahachi | 2006-11-28 03:48 | yume

望まれた命 望まれない命


わたしが小さな命として
この世に存在したときから
わたしは望まれたから ここにいる

親の貴方に望まれなくても
親になれない誰かに望まれ
神様がわたしを望んでくれた

だからわたしをどうか認めて
だからわたしを区別しないで
だからわたしを差別しないで

親から望まれなかった子だとしても
ただそれだけで
わたしを愛する事を止めないで

わたしの親を責めないで
彼らはわたしに命をくれた
ただそれだけで
わたしは彼らを愛しているのだから

わたしは親に愛されなくても
貴方に愛されていれば生きていける
親から望まれて生まれるべきだと
どうか決め付けないでいて

そう決め付けられてしまったら
わたしは存在できなくなるから

わたしは貴方の元で愛されるために
神様のもとからやってきたのだから




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麻友さんのブログで『赤ちゃんポスト』の是非に関しての話題がありました。
赤ちゃんをポストに入れなければならない親を作り出してしまうこと。
これは出来るだけ失くさなければなりませんし、みんなでそのことについて考えていかなければならないと思います。
安易な育児放棄につながらないか
安易な出産を認めてしまうことにはならないか
子供は親に望まれて生まれてくるべきだ
もっともな意見だと思いますし、そうなるようにみんなが努力をすべきだと思います。
ただ
それでも自分で育てられない命を宿してしまうヒトはなくならないでしょう。
そのときは喜びにあふれていても、生まれるまでに事情が変わってしまうこともあるでしょう。
それで苦しむのは母である女性がほとんどでしょう。父親である男性は知らないことさえあるでしょう。
彼女達が1人で思い悩むことの救いになるのなら、そして、何よりせっかく宿った命を救えるのなら…わたしはポストがあってもいいと思います。
今、日本では、実子が何よりも尊ばれていて、養子、里子の存在には目に見えない差別があると思います。でも、子供は誰かに愛されなけば生きていけません。
それが実の親でなくても、本当に愛してくれるヒトに育てられるほうがどんなに幸せか。
それを差別や区別しない世の中になれば、きっと子供を育ててくれる人も増えるような気がします。子供を持たないわたしがこんな事を言っても理想論でしかないかもしれません。
それでも・・・この世に生まれてこようとする命をどうか殺さないで大切にして
そう、望んでいます。

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by fusyou-kumahachi | 2006-11-25 00:58

terracotta テラコッタ


季節が巡り 時が過ぎ
今年最後の月がそこまで来ている
街はいつも季節を先取りして さまざまなオブジェを飾り立てる

何の予定もないそのイベントに
ココロが踊るはずもなく
わたしはただぼんやりと イルミネーションの点滅を見つめる

街中の華やかさを無意識に避けて
ふと入り込んだ裏路地に
ほのかな明かりを オレンジに透かした
素焼きのツリーが 目に留まる

土で焼かれた ツリーには
星の形の 窓が開き
そこから透ける アカリは 柔らかく あたたかい
そのアカリに誘われて わたしはそっとツリーに触れる

その土の感触が わたしの記憶を夏へと遡らせる
terracotta そのコトバが呪文のように
わたしのココロに蘇る

あの夏の日
貴方が身に着けていた不思議なペンダント
どこかで見たはずのその質感を
記憶の中から探っていると
わたしの視線を察した貴方が教えてくれた
これはterracottaのペンダントだと

それは植木鉢と同じ?
つい 思ったままを口にしたわたしに
あなたは笑って答えてくれた
そう 同じだと

貴方が笑ったそのときに 香りが一緒にわたしに届く
貴方はいたずらを見つかったように
今度はそっと
秘密をわたしに教えてくれた

これはterracottaで出来ているから
香水を少し 滲みこませてみたと
その香水の名前も terracottaだと
日に焼けた 今のわたしもterracottaなのと

そっと教えてくれた貴方の距離が 近すぎて
わたしは貴方の香りに 包まれてしまう

植木鉢の香りの香水なの?
その誘惑を振り払うように軽口を聞いたわたしを
貴方は わらって 咎めなかった

その日から
Terracottaはわたしの中では植木鉢から
貴方の香りに 
貴方の日に焼けた 肌の色へと昇格した

夏が過ぎ
貴方への想いと一緒に 封印したはずの思い出が
こんなところで 解かれてしまった
思いがけなく よみがえる
貴方の笑顔と 貴方の香り

次の夏は 貴方と共にはありえないことは知っている
この冬さえ 貴方に近くにいることだけが
わたしの支えとなっているのに

それでも次の夏にも思い出すだろう
日に焼けた 肌とすれ違うたびに
貴方の香りと ペンダント

貴方が教えてくれた terracotta

植木鉢ではない

貴方の香り
貴方の焼けた 肌のイロ



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by fusyou-kumahachi | 2006-11-23 23:52

月草  露草色


鮮やかな 青瑠璃色の花を朝早くに咲かせる 
そこには露を含み 触れたものに青を移す
ちいさなつぼみを 指先でつぶせばあふれ出す青
古くからヒトの手で 衣に染められてきた花色

その色は 移ろう色
その色は 流れ消えてしまう色
露草の色

まるでわたしの存在のように
貴方の中から 消え去るために生まれてきた色

貴方に出会ってからこれまでに どれだけの話をしただろう
貴方に出会ってから今日までに どれだけのコトバを交わしただろう

最初はただの 知り合いとして
今でも 立場は変わってはいない

違っているは ココロの中
判っているのは 互いのココロ

長い付きあいがありますから
そう 貴方が言うほどの時間をかけて
わたしと貴方はゆっくりと お互いの魂を確かめ合った

同じ魂を持っていること
同じ想いを持っていること

あまりにもそれは 大切で
あまりにもそれは 慎重に
わかりあうまでに時間がかかり

それをコトバに出すことだけが わたし達には許されなかった

そう
露草から作られた 青花と言う染料のように
 
青花で描く友禅染の下絵のように 
ココロをこめて繊細に 
丁寧に 一筆一筆描いてきた

貴方のココロに描いた想い
貴方も共に描いてきたその下絵
貴方はそれを大切にしていた
それを消してしまうコトは 貴方にさえ出来なかった

その下絵をそのままにして 貴方はそこに
別の誰かと色を注すコトを選ぶ

わたしは貴方とその絵を仕上げるコトが
許されてはいないから

貴方が描く友禅の柄は きっと美しく 優雅に映る
その友禅を身にまとう貴方は たとえようもなく美しいはず

そのときには わたしの描いた 青花の下絵は
綺麗に水で洗い流されて
跡すら残っていないだろう

そのための 青花
溶けてなくなるための色

貴方が選んだそのヒトは 
貴方を美しく咲かせる事が出来る

けれども貴方が描く絵は
わたしが描いた 下絵のままに

わたしの描いた青花は 溶けて消えてしまっても
わたしのココロは 貴方に残る

それがわたしの 救いとなれば
それが貴方の しあわせになるのなら



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by fusyou-kumahachi | 2006-11-20 23:24

chocolate brown


暖かい湯気の向こうに見える chocolate brown
貴方が淹れてくれた hot chocolate

白いマグカップの熱さに 気をつけながら
両手でそっと 包み込む
その温もりは 
冷えたカラダを やさしく暖める

手渡されたときに 触れたその手も温かく
おもわず 包み込みたくなる気持ちを 危うい所で押さえ込む
その一瞬の温もりは 
冷えたココロを やさしく暖める

珈琲は ブラックと決めているわたしでも
Hot chocolateは好きなこと
そんな些細なコトバを覚えてくれていた

貴方が用意してくれた 温かさ
貴方が用意してくれた 甘さ

その両方が わたしをしあわせなyumeへと誘う
大き目のマグカップのなかの 
Hot chocolate を飲み干すまでの ひとときの yume

熱いchocolate が冷めないうちに
そっとカップに 口づける

湯気の向こうに見えるのは
やさしく見つめる 貴方の眸
その眸の色も chocolate brown
そう 
そのまなざしも 暖かく
わたしは思わず カップの中に 視線を落とす

わたしの眸に映るのは chocolate brown
貴方の眸とおなじ色

あたたかさを ひとくちずつ 飲み込むごとに
静かな時間が 流れてゆく
その空間の色は chocolate brown

あたたかさを ひとくちずつ 飲み込むごとに
あたたかい yumeが 満ちてゆく
期限付きの やさしいyume
そのyumeの色は chocolate brown

Hot chocolate が冷める頃
やさしいyumeも 醒めてしまう

カップに残った 最後のchocolateを飲み干したとき
わたしのyumeも終わりを告げる

貴方にカップを手渡した瞬間
ココロはututuに引き戻される
そして始まる 変わりのない日常

それでも

わたしのココロは chocolate brownに染まり
貴方の淹れてくれた hot chocolate で甘くなり
貴方の温もりが いまもわたしを暖める

それはyumeがututuに置き忘れたゆめ
それは chocolate brownのゆめ

わたしは今いる ututuの中で
貴方が見せてくれたchocolate brownのゆめを 
たいせつに ココロの中にしまいこみ
ときおりそっと 覗きこむ

そのしあわせの色は chocolate brown




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by fusyou-kumahachi | 2006-11-17 23:59

タマゴイロのyume


わたしのココロに生まれたばかりの ちいさな希望
ちいさな希望は まだ カタチにならず
ふわふわと 実体のないまま浮かんでいる

まるで霞のような 気配
まるでわたあめのような 感触

ふわふわとはしていても
確かにそこにある 想い

わたしのココロに生まれたばかりの ささやかな愛
まだ 愛とは呼べるほどの おもさはなく
恋と呼ぶような 情熱もなく

ただほんのりとした想い
わずかに感じる あたたかな温もり

ほんわかとしか 感じなくても
確かにそこにある 想い

その生まれたばかりの希望は タマゴイロ
その生まれたばかりの 愛は タマゴイロ

まだ実体を持たず
ココロを占めるyumeの中で ただ 浮かんでいる

そのままでは yumeのハザマでカタチにならず
空間の中に 霧散してしまう

せっかく生まれた 大切な想い
それが薄くなり 消え去ってしまう

たいせつな たいせつな 生まれたばかりの想い
失いたくない この タマゴイロの想いを

わたしはそっと真綿にくるみ
白いカラに 閉じ込める

壊さないように 消え去らないように
ちいさな ちいさな たまごを創る

その真ん中にある 生まれたばかりの想いが 黄身となり
くるんだ真綿が 白身のように 
周りのカラが それを守る

割らないように 壊さぬように
冷たく 冷たく 凍らせないように

そっとココロの真ん中に置き

その夢が きちんとカタチになるように
その愛が きちんと生まれてくるように

yumeのままではなく ututuにきちんと現れるコトができるように

大事に たいせつに 温める
ゆっくりとあせらずに 時間をかけて 育てていく

ちいさな ちいさな たまごの夢
ちいさな ちいさな たまごの愛

ちいさな ちいさな タマゴイロ




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by fusyou-kumahachi | 2006-11-14 02:17

空色  ソラノイロ


早暁
ヒガシのソラが次第に明るくなり
すこしずつ 白んでゆき
すこしずつ 青く染まる
白から淡いクリームの混ざったコンポーズブルーへと
ヒガシの空が青に染まってゆく

振り返ると
夜をまだそこに残した空は
暗く沈んでいる
地平線から 天頂をとおりすぎ また 地平線へ
少しずつまじりあう 夜から朝へのグラデーション

冬の朝のソラノイロ

冷たく澄んだ空気が ソラを高く 遠くへと 突き上げる
手を伸ばしても届かない
低い雲とは対照的な 明るく 澄んだ スカイブルー

冬の昼のソラノイロ

太陽はソラを駆け足で通り過ぎ
その姿を早く隠そうとする
地平線から茜の色が滲み出し
ソラの青と混ざり合う
その中心にあるのは金色のヒカリ

茜が紅に変わるころ 夜の闇が気配をあらわす

冬の夕暮れのソラノイロ

ソラに煌く星の光も 細くとがった三日月のアカリも
冴え冴えと 冷たく 青白く輝く
その冷たいヒカリをすべて吸い込んでしまってさえ
冷たく深い 黒い闇のイロ

冬の夜のソラノイロ

木枯らしがつれてきて そのまま置き去りにしていった
雪を呼ぶ 鈍色の雲 
その雲がソラ一面を覆うとき 白い雪が無数の点を描く

冬の雪の日のソラノイロ

春の ソラノイロ
夏の ソラノイロ
秋の ソラノイロ

季節が巡るごとに
時間が過ぎるごとに
移ろい変わるソラノイロ

絵の具にある空色は ソラノイロを写してはいない

刹那の時さえ とどまらないソラノイロ

それはわたしのココロノイロに似て
それは貴方のココロノイロを写す

一瞬たりともとどまらず
その一瞬が すべて美しい

わたしのココロを写す ソラノイロ
ソラノイロを写す わたしのココロノイロ



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by fusyou-kumahachi | 2006-11-11 03:26 | yume

野分 セピア色の風


雲ひとつない晴れ渡った空の下に
嵐のように風が吹き荒れる

昨日まで 降り積もり
秋の日差しの中で歩道を彩りながら
すこしずつ 乾いた音を立てていた
落ち葉を風が追いかける

その速さにおどろき
振り返り 風の姿を目で追いかける

風に追いかけられ 
猛スピードで駆け抜けていった落ち葉は
追い付かれた風に巻き上げられ
新たに振り落とされた枯葉と共に

あたりの景色を
あたりの空間をすべて
赤や 黄色や 茶色のモザイクに変えてゆく

そしてまた 一瞬の静寂が訪れる

枯れた芝
降り積もった落ち葉が 
赤や黄色や茶色に重なる

木々に残る色づいた葉の 一葉々
秋の空と 秋の雲

それらが織り成していた
秋の景色 秋の色

葉をすべて吹き飛ばされた梢
かさかさと歩くたびに
秋の音を奏でていた落ち葉たちも
空に浮かぶ秋雲さえ
晩秋に吹くこの風に なす術もなく 連れ去られてゆく

ひと時の静けさを挟んで
くりかえし くりかえし吹き抜けるこの野分の毎に

晩秋の景色が かき消され
monotoneの 冬の景色へと
描きかえるために
秋色が次々と 吹き飛ばされてゆく

そこに残るのは冬を待つ街

冬を連れ去り 春を呼び込むのは
桜色の風

秋を連れ去り 季節を冬へと
塗り替えてゆくその風は
sepia color wind

その風のいろは セピア色



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by fusyou-kumahachi | 2006-11-08 22:19 | yume

せめて あなただけは


いま ただひとりで苦しんでいるあなた
いま 苦しみからすべてを投げ出そうとしているあなた

わたしはあなたを知っている
わたしはあなたを大切に思っている
わたしはあなたを助けたい
わたしはあなたを守りたい

きっとあなたのすぐ側に
わたしと同じ思いのヒトがいる

そのコトに気が付いていないのかもしれない
そのコトを知っているのかもしれない

どちらでも

あなたを救えない
あなたを守れない
あなたは差し伸べられた手をつかむ気力さえない
そこまであなたは哀しみに溺れている

ごめんなさい
いまあなたをどうやって助けていいか判らない
どんなコトバも励ましも
あなたを苦しめてしまうコトを知っているから

それでもどうか 気付いて欲しい
あなたを無条件に愛する事が出来るヒトがいる
あなたのすぐ側に
あなたの中に

そう

あなたが
あなただけが あなた自身を愛せる
あなただけが あなたを大切に出来る

誰かがあなたを 否定しても
誰かがあなたを 憎んでも
誰かがあなたを のけ者にしても
あなただけは あなたを否定しないで

あなたが あなたを愛して欲しい
あなたが あなたを守って欲しい
あなたは 間違ってなんかいない
あなたは そこに居ていいのだから
あなたがそれを まず信じて欲しい

誰が何を言おうと
あなたはまず あなたのためだけに生きていて
誰のコトも考えなくていい
あなたのことだけを考えて
あなたがしたいように
あなたが楽なように

それがもし むずかしくても
せめて
すべてを投げ出す前のほんの僅かな時間だけでも
あなたはあなたを 愛してあげて
あなたはあなたを 許してあげて
もうがんばらなくていいんだよと

そのときに 何が見えてくるか
わたしにもわからない
でも もし

あなたがあなたを 大切にしてくれたら
あなたがあなたを 守ってくれたら

そのときは周りを見渡して
きっとわたしが 隣にいるから
あなたを守りたいわたしが 必ず居るから

あなたがあなたを信じられたら
あなたがあなたを助けたいと思ったら
その手助けが わたしに出来るなら
どうかわたしの手をとって欲しい

すこしでもあなたを助けられるように
すこしでもあなたが楽になるように
あなたが手を取ってくれるまで
わたしは出来る限りの事をしておくから

だからどうか
あなたもあなたを見捨てないで
あなたは間違っていない
あなたはココに居ていいのだから

そしてたくさんのヒトも祈っている
あなたのために




あなたにここに居て欲しい



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この記事は・・・
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by fusyou-kumahachi | 2006-11-05 17:09 | ututu

snow white


夏空がいつしかうろこ雲に覆われ
吹く風に 肌寒さを感じ
さわさわと ざわめく木の葉のささやきが
いつしか かさかさと 乾いた音となり

雨のふりはじめの草いきれが
いつしか 枯れた草の香りへと変わる

周りの景色が次第に変化する
紅に 黄色に 茶色に 

桜色が 次第に山に登っていったのとは反対に
季節が織り出す 綾織物は 次第に街まで降りてきて
自然を忘れた暮らしをしている わたしにも
やがて来る冬を 思い出させる 

やがてそれらも 木枯らしと共に消え去り
葉を落とした枝が指し示す 
鈍色の空から 白が 降る

それはやがて大地を覆い
すべての景色を モノトーンに統一する

snow white
雪の白

降る雪は やわらかく
降る雪は さらさらと
静かに すべてを抱え込み 抱きしめる

Ice blue
氷の青

そこに閉じ込められてしまえば
太古に生きた 忘れ去られた獣のように
何も変わらず
そのままに 未来へと送られる

雪の白とは違う
冷たい 冷酷な 氷の青

雪の下の黒い大地では
春を待つ命が 静かに息づく
やがて来る雪解けの時期には
雪を割り 咲く花 芽吹く緑
生まれ出ずる さまざまな命

いま
木枯らしが吹きすさび
木の葉が舞い踊り 
ひと時の落ち着きもないわたしのココロにも
鈍色の雲が広がり
やがて白い雪が降るだろう

わたしはそのときを待ち
想いのすべてを 雪の下に隠してしまおう

哀しみも
苦しみも

すべての辛い想いを 白で覆い
静かなココロを 取り戻す
その静寂な時を経て
やがて来る春に 芽吹く緑 咲く花を待つ

『冬来たりなば 春遠からじ』

早く冬が来るように
早く雪が降るように

snow whiteの静けさに包まれて
来るべき春を 静かに しずかに わたしは待つ



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by fusyou-kumahachi | 2006-11-03 23:59